
村上大祭の魅力
おしゃぎり

民俗芸能や祭礼で笛や太鼓で演奏される囃子のことを「しゃぎり」といいます。
また、祭礼等で使用される屋台山車は「山・鉾・屋台」に分類されます。村上では「屋台」と呼ぶのが一般的です。村上では、屋台の上でしゃぎりを奏でる「しゃぎり屋台」を曳き出しますが、村上の人は愛着を込めて「しゃぎり屋台」のことを「おしゃぎり」と呼んでいます。
屋台の構造は、二階建てで、一階は子どもたちが囃子を奏でる「囃子台」、二階は人形などを乗せる「飾り台」となります。車輪は二輪で直径が2メートルほどの大きなものです。表面は漆塗りの鏡面仕上げが一般的です。村上の屋台はこのような構造から「二輪二層式囃子屋台」と呼ばれ、新潟県内には比較的見られます。形態は、にわか屋台、囃子屋台、しゃぎり屋台の3種があり、にわか屋台から囃子屋台、あるいはにわか屋台からしゃぎり屋台へと変化してきたことが知られています。
荒馬・稚児行列


村上大祭でおしゃぎり19台を先導するのが、先太鼓・庄内町笠鉾・荒馬14騎です。荒馬14騎は、天正16(1588)年、時の領主・本庄繁長[ほんじょう-しげなが]が羽黒山の分霊を奉じて凱旋した姿を模したもので、最初に羽黒大権現を祀った地の庄内町の学童が「イヤハイッ」と声を張り上げて、轡[くつわ]を鳴らして行進する姿は城下町の祭りらしい光景です。荒馬は木製で堆朱を施してあります。この荒馬がいつ頃から始められたかは定かではありませんが、松平直矩[まつだいら-なおのり]自筆の寛文7(1667)年の日記に「荒馬乗・庄内町」と書かれています。
村上大祭の稚児行列は、色鮮やかな装束をまとった子どもたちが町を歩く、華やかで親しみやすい行列です。西奈彌羽黒神社の祭礼のひとつとして受け継がれており、祭りの厳かな雰囲気の中に、やわらかな彩りを添えています。子どもたちの愛らしい姿は、訪れた人の心を和ませ、村上大祭の歴史と伝統を身近に感じさせてくれます。